Shibuya.trac勉強会0.11 見学

Shibuya.trac勉強会0.11を見てきました。
日時: 2008/10/18 13:00-18:00
場所: 豆蔵トレーニングルーム(新宿三井ビル34F)
http://sourceforge.jp/projects/shibuya-trac/wiki/meeting%2F02


(旧)Shibuya.tracカンファレンス → (新)Shibuya.trac勉強会

打倒!スーツ(笑)のおやじたち by id:kaorun

はいはい、スーツの人が来ましたよ。
TracLightningを社内に導入するまでの話。
社内で標準化に成功。2ヶ月ほどで8プロジェクトをTracで管理。
やること、問題点を可視化できることに利点が大きい。


Share Point Serves + Visual Source Safe → All-in-one-TracTracLightning と使ってきたらしい

Share Point Serves + Visual Source Safeが駄目な理由。

VSSクライアントの立ち上げが面倒くさい。
SPSとVSSの連携ができない。

All-in-one-Trac or TracLightning

TracLightningの方が機能が豊富。

Tracを使っていて良かった点
標準化までの経緯

まず、Subversionを浸透させて、次に新人にTracを浸透。
最後に上を説得。で、会社で標準化。

あとやりたいこと。
  • 設計

Enterprise ArchitectSubversionとの連携。

  • テスト

TestLinkとの連携

どうやって社内標準にするか
  • まずは一人で使う。
  • チームメンバーを巻き込む。
  • 徐々に勢力を拡大。
  • 一番の肝はExcelと互換性があること。

Trac入門執筆うらばなし by すがの

Trac入門、通称、白本
  • 新人が壊れたコードをコミットする
  • Trac導入したのにチームのメンバが使ってくれない
  • チーム開発したことない新卒が大量

うわあぁぁぁぁぁぁぁぁ
そんな人にお勧めの本だそうな。

本のコンセプト

バグ表を、紙、Excelで管理
構成がぼろぼろ
情報共有がぼろぼろ


→ これらの問題を解決する本にしよう

執筆で困ったこと、Tracが途中でバージョンアップ


はいはい、バージョンと日付をつけて、
バージョンアップを回避したつもりの人がきましたよ。

執筆で困ったこと、先に入門Trac(赤本)が出ちゃった

コンセプトが違っていたので、助かった。

Assemblaでトラブルが発生した

Tracサービスが良く止まった
レポジトリの容量が途中で500MBから200MBに

Trac入門執筆うらばなし by こんどう

執筆にツール・Webアプリを活用。

Assembla

フリーのTracサービス
独自プラグインも組み込んである。
Subversionのレポジトリを取り込める。
メンバー招待機能がある。
クローズドな使い方ができる。

Lingr

コミュニケーション
ログが記録されるから、メンバがそろっていなくても平気

ScrapBook

Firefoxのアドオン
HTMLページをスクラップできる

PDF X Change Viewer

Acrobatいらず
PDFにコメントを書ける
校正で利用。


これはMac OSXなら標準でコメント書き込めます。
校正でPDFにコメントを書き込めるツールがあるとすごく便利です。

Tracに欲しいプラグイン
  • 更新が滞っているチケットにアラートを出す機能。
  • 権限管理機能、ユーザ権限でワークフローに制限をかけたい。
  • メール経由でチケットを登録したい

自作プラグインの紹介とか by id:hirobe

HirobeのHack倉庫の人。

WLWriter Plugin

Windows Live Writerを使って、TracWiki、チケット、Blogを編集できる。


Windows Live Writerはblog編集ツールです。
いい。これはすごく良い。

Windows Live Writer → XML-RPCを投げる → Tracが受け取る → 変換して、取り込み
をしている。

Query Chart マクロ

チケットの積み上げ、バーンダウンのグラフを作成。


私は、このグラフ作成はExcelでやってます。すぐに作れると便利ですね。


今は、トラッキングシステムからデータを引っ張って、統計処理のツールで変換をかけてから、
Excelに貼り付けて、グラフを作成しているから、かなり時間がかかっています。
このプラグインだけでTracを使う価値がありそうです。

MailArchivePlugin

ML、メールのアーカイブを表示。
Tracを使えない人用。メールでやりとりする人に対応するためのもの。

HyperEstraierPlugin

レポジトリの全文検索を行う。

1分間で作るプラグイン開発

プラグインのロードの仕組み
1. ソースを決まったルールで書く
2. PythonのEggにする
3. 特定のディレクトリに置く
4. プラグインが読み込まれる


作り方
1. trac.Componentを継承したクラスを作成
2. tracが用意したインターフェイスをimplementsする
3. インターフェイスで決まっているメソッドを実装する
4. もちろんPythonで。


プラグインの作り方は、すごくわかりやすかった。

TracTestLinkの合わせ技 by id:tosikawa

1. テストの計画を立てる
2. Excelに記述
3. しかし、Excelでは複数メンバーでは編集できない。


TestLink

  • 誰がそのテストケースを管理しているのかわからない
  • テストケースが一元管理されていない
  • テストを実行したアプリケーションのバージョンがわからない

を解決する、テスト特化アプリ。


QAテストの管理を補助。
手動テストの仕様をExcelで管理している場合に有効

TestLinkの機能
  • テストケースを作成
  • テスト計画を作成
  • レポート出力
  • バグトラッキングシステムとの連携

レポートはMS Word、MS Excelで出力できる。

TestLinkのデモ

一連の流れの紹介

  • ログイン
  • テストプロジェクトの作成
  • ユーザを作成
  • テストケースを作成
  • テストケースのステップを書く
  • テストケースをメンバに割り振る
  • ビルドの管理

どのバージョンに対して、テストを行うか。
Subversionのタグや、リビジョンを書いておくと良い。

  • テストを行う
  • テストの結果を登録する
  • レポートを表示する
Trac + TestLink は素敵?

TestLinkのテストケースを使用して、Tracのチケットを作成できる。


Tracでバグ収束曲線? by id:yuroyoro

便利な便利なバグ収束曲線の作成。


DB → CSV抜き出し → Excelで集計

これは面倒だったので別の方法を探す。

trac10.4で動くプラグインを探したが、10.4ではあまり良いのが無いので、自分で作成
Ticket Grach Plugin


上ででてきた、Query Chart マクロと似たプラグインのようです。

スーツな人には、グラフを作成できるということを売りにして、説得できる。



とりあえず、
[trac][sql][python][これはひどい] これは良いプラグインですね


最終成果物のグラフが割と好みのグラフでとても良い感じです。


プラグインを改造してみる by id:akihirox

TracHudsonPluginの改造。
Hudsonという文字を、ソースを書き換えて、ハドソンに変更。
英語を読めない、新人君向けなそうな。


プラグインを変更した後は、プラグインのsetup.pyを叩いてから、
Tracを再起動すれば変更が反映される。


Silverlight2でつくるリッチなTrac用UI by id:zoetrope

リンクで飛ぶのとか、操作が面倒だから、
Silverlightで作ってみた。


SilverlightXML-RPCを送信 → Tracが受信 → プラグインで変換


このつくりは、WLWriter Pluginと同じですな。


今は開発中。
今回はデモを紹介するところまでは届かなかった。


Tracを使用したプロジェクト管理の事例 by ゆうじ

どれくらい作業をしているか、見える化したい。
紙への出力は必要。で、Trac検証中。

コミット行数のグラフ化

コミット量が少ないと、叩かれる材料にしかならない。

バーンダウンチャート

完了日は予想できるが、どの程度仕事しているかわからない。
残業があったなど。

改良型バーンダウンチャート

残作業時間に合計作業時間を重ねる。

改良型バーンダウンチャート2

全てのチケットを合計したグラフ。


感想

勉強会の参加者は、管理をやっている人か、それに準ずる立場の人が多かったようです。
言語とか、開発ツール系の勉強会とは、ちょっと違った雰囲気がありますね。
7時間あったので、さすがに量が多かったです。


この勉強会は、IT勉強会カレンダーで偶然拾えて参加できたんだけど、
参加できて良かったです。勉強になりました。


どらくえ