Emacs23とMule6.0 その歴史と新機能について by 川幡太一さん

tokyo-emacs #x02
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EmacsMuleの歴史

1987.06.12 Nemacs 1.0
1992.03.04 Mule 0.9
2001.10.22 Mule 5.0
2009.07.29 Mule 6.0

5.0から、6.0の間に何があったか。

lookup

辞書検索プログラム

開発の歴史

1997       Emacs、Muleが統合
2002       Unicode化開始
2003       Emacs22でUnicode対応することに。
開発遅延
2009       Unicodeに完全対応。

MaintenerのRMSが多忙・完璧主義なので、遅れたという話らしい。

あとでどのような悪行を行ったか、確認する。

Emacs23の文字コード空間

Emacsは自前のコードセットを持っている。
すべての文字に対して、対応するマッピングが定義されている。

入力
 ↓
Coding-System
 ↓
Unify-map / Offset
 ↓
Translation-table
 ↓
Emacsバッファ


文字化けしたら追うの大変そう。


自前で定義をもつことで、
文字コードをどのようにマッピングするか、
ユーザが自分で定義できる。次のように設定する。

coding-system-put 'iso-2022-jp :decode-translate (以下略


このシステムは良いですね。

フォントバックエンド

コードと描画をEmas側で対応している。


IVSによる異形字選択を扱える。
同じ漢字だけど、微妙に異なる字体の漢字を扱える。

おお!!!これはすごい!!!
印刷がそのままできるなら、すごい使える!!!

Macで現状、いろいろ遊ぶには、X11版を使うのが良いらしい。

フォント

emacsのフォントの仕組み。

fontset     文字コードとの対応
font-spec   フォントの情報
font-entity フォントの実体
font-object 描画されたオブジェクト

フォントの設定方法

create-fontsetで基本を設定
set-fontset-fontで細かく調整するのがお勧め。


1文字単位でもフォントを設定できる。

すばらしい!!

Emacs & Muleのこれから


パーサーあると、いろいろできるなあ。

等幅フォント

等幅フォントはETLフォントがお勧めらしい。

感想

もっといろいろ聞いてみたかったな。
Emacsは描画機能が強くて、いいなぁ。
文字コード話は楽しい、おもしろい。