Mac OSX Server インストール+セットアップ by 飯島さん

Mac OS X Server勉強会 午後の部。
Mac OSX Serverを、リモートからインストールする。

私は、それほど数を扱わないので、普段はGUIを使ったインストールしかしないので、
コマンドラインからのOSXサーバインストールは未経験です。

環境

  • iMac:クライアント。インストール作業を行う環境
  • Mac mini:サーバ。OSをインストールする

ネットワークには、この2台のみが繋がっています。

インストール先にSSHログインする

クライアント環境をセットアップ
  • ユーザ作成
  • サーバーアドミンツール セットアップ
Mac miniの環境の情報収集

次の情報を、Mac miniの箱からメモる。

インストール先の検索

クライアント環境で次のコマンドを入力し、
インストール先のサーバのIPアドレスを探し出す。

/System/Library/ServerSetup/sa_srchr 224.0.0.1

次のような情報が返る。

Macintosh-XXXXXXXXXXXX.local#Dual 1.66 GHz Macmini1,1#169.254.210.49#XXXXXXXXXXXXXXX#
Mac OS X Server 10.5#RDY4Setup#4.0#0

返ってきた情報の中に、

  • RDY4PkgInstall があればインストール可能。
  • RDY4PkgSetup があればセットアップ可能らしい。
インストール先のサーバにログイン

インストール先サーバがセットアップ可能な状態なので、SSHでログインできる。

  • ユーザ:root
  • パスワード:シリアルナンバーの前8桁。
  • IPアドレスは、sa_srchrコマンドの結果から、収集。
ssh root@169.254.210.49


インストール直後は、シリアルナンバーの前8桁のパスワードで、sshログインできる!!
初めて知りました。

コマンドでセットアップする

ここからの作業は、インストール先マシンにSSHでログインして行う。

言語設定を見る

次のコマンドを実行。言語を示すコードが返ってくる。

/System/Library/ServerSetup/serversetup -getInstallLanguage
# => ja

日本語でない場合は、次のコマンドで日本語設定に修正する。

/System/Library/ServerSetup/serversetup -getInstallLanguage ja
シリアルナンバーのチェック、設定

シリアルナンバーが正しいかチェック。0が戻ってくればOK。

/System/Library/ServerSetup/serversetup -verifyServerSerialNumber "XSVR-......."
# => 0

次に、シリアルナンバーの設定
これも0が戻ってくればOK

/System/Library/ServerSetup/serversetup -setServerSerialNumber "XSVR-......."
# => 0
ユーザの作成

ユーザを作成する。0が戻ってくればOK。
ホームディレクトリなども設定してくれる。

/System/Library/ServerSetup/serversetup -createUserWithID 名前 ユーザ名 PASSWORD ID
# => 0

コマンド例

/System/Library/ServerSetup/serversetup -createUserWithID "Local Administrator" ladmin apple 501
# => 0
IPアドレスの変更

最後に行うと良い。今回は行わなかった。

/usr/sbin/networksetup -setdnsservers Ethernet 10.1.0.1
# => 0
/usr/sbin/networksetup -setv6off Ethernet
# => 0
コンピュータ名の設定

コンピュータ名、Bonjour名の設定。
server9という名前は、私が適当にきめたもの。

/System/Library/ServerSetup/serversetup -setComputerName server9
# => 0
/System/Library/ServerSetup/serversetup -setBonjourName server9
# => 0
時間の設定
/System/Library/ServerSetup/serversetup -setNTPService 0 1 time.asia.apple.com
/usr/sbin/systemsetup -settimezone Asia/Tokyo
セットアップ完了のフラグをたてる

セットアップ完了を示すファイルを作成する。
このファイルがない限り、いつまでたってもインストールが実行されてしまう。

touch /var/db/.AppleSetupDone

ここで、touch /var/db/.AppleSetupDaneと間違えた場合、ようこそ画面が表示されたらしい。

へー

ネットワークの設定

IPアドレスを設定して、再起動。コマンドは要チェック。

/usr/sbin/networksetup -setmanual Ethernet 10.1.100.1 255.255.0.0 10.1.0.1; reboot

クライアントから、接続

サーバが再起動したら、クライアントから接続して状態を確認する。
ここからの作業は、ふたたび、クライアントマシンから行う。

クライアントのネットワーク環境設定

クライアントの環境を変更。

サーバにSSHログインできるか確認

ユーザ、パスワードは、前の方で設定している、
ladmin、appleです。

ssh ladmin@10.1.100.1
/アプリケーション/サーバー管理を起動

サーバー管理でサーバに接続。

  • サーバ:10.1.100.1
  • ユーザ:ladmin
  • パスワード:apple


接続できた。

VNC接続

VNCで接続する。
サーバー管理を見ると、サービスはONになっているが接続できない。

  • サーバ:vnc://10.1.100.1
  • ユーザ:ladmin
  • パスワード:apple

解決するには、サーバー管理で、リモート管理のチェックをいったん外して、保存。
保存後、リモート管理のチェックを入れて、再び保存。
これでVNC接続できるようになる。

コマンドによるセットアップと、GUIでのセットアップの違い

  • コマンドセットアップ側はNFSサービスが最初から動いている
  • コマンドセットアップ側は再起動、システム終了のボタンが有効になってしまっている。
  • コマンドセットアップ側はSSHが最初から有効
  • コマンドセットアップ側はrootのパスワードがシリアル前8桁のまま
  • コマンドセットアップ側はドッグが通常ユーザ用のものになっている


私はドッグに、サーバ管理の丸い球が無いことしかわかりませんでした。

他の話題

セットアップではなく、インストールから行うには

次のコマンドで、ターゲットのパーティーションにインストールできる。

/usr/sbin/installer -volinfo -pkg /System/Installation/Packages/OSInstall.mpkg -target "/Volumes/ボリューム名"

このコマンドは、OSが入っているとエラーになる。
それでも、インストールするには、diskutilでフォーマットすると良い。

diskutil reformat "/Volumes/ボリューム名"
VMWareでターミナルセットアップ

VMWareを使って、ターミナルセットアップを試したい場合。
1. 設定前のイメージを用意する。
2. GUIでいったんセットアップする
3. シリアルナンバーをメモる
4. 設定前にロールバックで戻す
5. セットアップ作業を行う

飲み込まれたCD、DVDを取り出す

マウスボタンを押しながら、Macを起動すると、CDを吐き出してくれる。


ひょっとして、一般常識なのでしょうか?
存じておりませんでした。